このページのURL: http://gob.blog64.fc2.com/?overture" target="_new
雪は景色を一変させる。
しかも3メートルもの積雪となればなおさら。
色はないけれど、白一色、それでいい。
それが綺麗なんだ。
-------
そんな雪景色の美しさを語ったところで、
すかさず晩秋の猿飛橋を再upしましょう。

景色の違いに驚いてください。
そして、雪景色の美しさが一層感じられることと思います。
≪積雪324センチに達した豪雪地巡り③ 終 ≫
さてさて、
『雪と生きるⅡ』こちらの記事からの続きです。
津南町秋成の住宅街からもう一枚。
(以下、コンデジオリンパスμにて撮影)

ご覧のように、建物一階をすっぽりと飲み込むくらいの積雪でした。
自分の背丈よりも積雪が多いので、
雪景色は高台のような場所の一部でしか見れませんでした。
雪の壁ばかりです。
さて、その後はいよいよ思い切って秋山郷へ向かいます。
積雪が2メートルに達したら秋山郷へ行くぞ!
とずっと心に思っていましたが、
さすがに3メートルで秋山郷はやや心配。
秋山郷へ入る唯一の道路、国道405で雪崩が起きたら、
そのまま帰れなくなってしまうのです。
でもやっぱり好奇心には勝てないですよね。
-------
ちなみに、あとで写真でもupしますが、秋山郷への道は細い山道です。
今回も帰り道に一箇所、小規模な雪の崩落は見られました。
何とか車で乗り越えられるくらいだったから良かったのですが。
なので、二駆+スタッドレスだけでは、できれば行かないほうがいいかもしれません。
スタッドレスを履いていても、できればチェーン持参がいいと思います。
-------
で、向かいます!秋山郷へ!!

まずこちらは、秋山郷の玄関口、見玉。
ここまでは道路も楽勝ですね。

見事な雪の壁。
こんな雪の壁を走ったのは、以前GWに八幡平をツーリングして以来でしょうか。
志賀草津道路もそこそこの壁ですけどね。
それはいいとして、
進行方向に見える山二つ。
これからあの山を皮切りに、いくつもの山の隙間を縫うように、
どんどん山奥へと進むのです。

徐々に道も狭くなってきました。
路面も圧雪状態です。
ちょうど冬季五輪が近いですが、
ボブスレーやリュージュのコースみたいに見えます。
そしてさらに道は細くなり、
静かな静かな山間の道へ・・・

すごい好きな雰囲気。
頭上を真っ白な木に覆われて、
静かな森の中って感じですね。
最近、ヒツジ草さんのブログで森林療法って言葉を知りましたが、
もしかして、僕が秋山郷へ入ると落ち着くなぁ…
なんて感じるのは、そんな効果なんでしょうかね?
と、ふとこの写真を見ながら思ってしまったのでした。
車に乗りながらにして、なんかずっと山の中にいる気分になれるから。
しかし、そんな落ち着いた森林風景とは裏腹に、
よく見てみれば、雪崩危険地帯ですよね。
木が頑張って支えてくれているけど、
斜面から雪崩が起きたら、こんな細い道はあっと言う間に塞がれてしまいます。
まぁ多少なら除雪車で一気に退かせるんでしょうけど。
で、このあたりにたしか逆巻集落への入口があります。
最近知ったのです。
トップの写真がその逆巻からです。
さらに進むと、やがて結東の集落に出ます。
ここには郵便局やバス停まであるのです。

バス待合所、埋もれてますね~
さて、結東と言えば、見倉橋に行ってみよう!
と思ったのでした。
が、言ったことがある人なら分かると思うけど、
坂を下りて、民家の間の道を入ったところに入口があります。
雪のない時期ならすぐ分かるけど…
周りが雪の壁しか見えない環境では、
まるで道路は迷路(笑)
全然分からないのですよ。
何とか、駐車場っぽいスペースがあったので、
ここかぁ??と思って立ち寄って見ました。
たしか、こんな細い道を降りて行ったような…

が、この先は民家の玄関でした^^;
お邪魔しました~
でももともとそんな場所だったので、
ここで合っていたかも??
でも雪で道がないのです。
冬でも見倉橋は除雪していると聞いていたけど、
さすがにこの雪で道が閉ざされたのでしょうか・・・
ちなみに、こんな感じで、
大量の水を流して通路を確保しています。
川のようです。
これなら雪は積もりません。
秋山郷の主要道路も、ヘアピン急坂の難所などは、
こんな感じで川状態になっています。
車で渡河しているようで楽しいけど、
長靴や防水ブーツでないと、車から降りることができません(笑)
でもって、見倉橋は諦めて、先を進みます。

結東を過ぎてもこんな道です。
と、ここで前方の上り坂に一台のスカイラインが立ち往生していました。
圧雪状態の道で急な登りになっていて、
登りきれなくなっていたのです。
「すみません~、引っ張ってもらえませんか?」
とのことで、快く引き受けました。
さすがパジェミニ君(笑)
急坂圧雪路面を物ともせず、スカイライン脱出成功!
ナンバーは横浜ナンバー。
聞くと、私と同じく、
「秋山郷の豪雪ぶりを見に来た」とのこと。
しかしスタッドレスタイヤはだいぶ減っているようでした。
何とかチェーンを巻いて脱出しようとしたけど、
車が滑って雪の壁に押し付けられた状態になっていて、
チェーンも巻けずに身動きが取れなくなったとのこと。
その後坂の上でチェーンを巻いて、
事なきを得たようですが、
やはり秋山郷へは万全の体制で入ったほうが良さそうです。
スカイラインのような大排気量車は、雪国にはツライですね。
僕も四駆とはいえ、やはりチェーンは買っておいたほうがいいかな・・・
実は今までパジェミニ用のチェーンは買っていません。
買っても巻く機会がほとんどないでしょうからね。
でも備えておいて損はないかな…
と今回の一件で思ってしまいました。
そして、やがて新潟県最後の集落で最大の集落、
大赤沢集落に出ました。
こちらには、なんと学校があるのです。

津南町立中津小学校大赤沢分校。
僻地の学校のわりには、綺麗な校舎です。
写真右奥に見える木は、立派な桜の木で、
GW頃に行くと、花を咲かせてくれます。
『秘境の里で』2006年豪雪時は雪崩で秋山郷が孤立してしまい、
教師が学校へ行くことができず、
始業式ができなかったそうです。
学校の校庭を臨時へリポートにするも、
悪天候でヘリが飛ばせないなど、
本当に苦戦したそうです。
今年も雪はそこそこ降っているけど、
無事に始業式は出来たのでしょうね。
その後、上の原の天池方面へ行きましたが、
やはり天池までは行けませんでした。
最後に和山集落を撮影して、この旅を終了しました。
なんやかんやで、暗くなるまで秋山郷にいるのでした。

旅の話はこれで終了です。
写真のupはもうちょい続きます。
今回は積雪3メートルを超えた!っていうことで、
慌てていった津南~秋山郷。
町全体が雪に支配されてるように見える津南の街並み。
それから秋山郷で見た雪景色の美しさ。
そして家族で雪かき、雪下ろしに精を出す人々。
見るものすべてがはじめて見るような光景で、興味深かったし、
ずっと興味を持っていた豪雪時の人々の暮らしぶりの一部を垣間見ることが出来ました。
いい社会勉強にもなったと思います。
こんなこと書いたら、現地の人に怒られるかもしれないけど、
思ったほど不自由な生活には見えませんでした。
みなさん豪雪の環境に馴染みながら生きている、そんな感じにうつりました。
そしてやっぱり思っていた通りの自然の美しさがあり、
やがてGW頃になれば春の喜びを感じることができるでしょう。
東京にいると、「春の喜び???」って感じですが、
この環境を目の当たりにして、
春を待ち望む気持ち、
そして春になった喜びの気持ちを少しは分かち合えるかな?なんて思っております。
津南、秋山郷では今晩からまた大雪になるようです。
再び積雪が3メートルに達することもあるかもしれません。
でも時期は2月。
これからは寒気も緩んでくる時期です。
そして春へと向かう季節変化を、
また追ってみたいと思います。
≪東京都心で積雪1センチ≫
東京でも雪となりました。
都心部(大手町)では積雪1センチの観測ですが、
23区の外周部ではもうちょい積もったようです。
昨日の夜は環七をバスで南下したのですが、
世田谷区内~目黒通りあたりまではすごい雪でしたが、
中原街道から南は、一気に雪の量が減っていて、
道路もまったく積もっていませんでした。
こんなことはいつものことですけど。
23区は海沿いと内陸で全然気温も異なります。
それでも、帰宅後の22時過ぎからはすごい勢いでボタン雪が舞いました。
これだけの勢いで降るボタン雪を見たのは、本当に久しぶりですね。
近年は南岸低気圧が発達しにくい状況が続いていましたが、
これで発達南岸低気圧と寒気の引き込みがあれば、
まだまだ東京でも雪が降るということが証明されましたね。
近年では何でも「温暖化だから…」で片付ける傾向ですけど、
温暖化と東京の雪日数の減少とは無関係とは言い切れないまでも、
絶対的な理由ではないはずです。
それはさておき、従来は2月と言えば関東の大雪シーズンでした。
向こうひと月ふた月は、東京でも雪に注意ですね。
(2010/02/02)
カテゴリー:
豪雪の山間集落【秋山郷】
このページのURL: http://gob.blog64.fc2.com/blog-entry-363.html
トラックバックURL: http://gob.blog64.fc2.com/tb.php/363-5ebf02c4